何気ない日常

認知症の母との楽しい一日

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手術を終えて

認知症の母との会話

このブログでは散々書いてきたのですが、私の母は軽度の認知症です。

しかし、世間でいう認知症の方と違って、特に問題行動を起こすようなことはありません。

ただ、物忘れがひどくて、外に出た時に道が分からなくなってしまうくらいです。

今のところ母の介護というと、服薬の管理と、杖を忘れて歩き回り転ぶことが無いように気を付けること、家の外に出て道路に出てしまわないように見守ることくらいです。

あとは食事の支度をしたり、部屋の掃除をしたりする程度なので、普通の主婦と違ったことをしているわけではありません。

読んでいただいて分かる通り、内容としては大したことをしていません。

ただ、常に母から目を離せないため、一日の大半を母と一緒に過ごす必要があり、時間を拘束されることが大変なくらいです。

 

そのような介護を大変そうだと感じる方もいるかもしれませんが、案外そうでもありません。

何より、自分の母と一緒に時間を過ごせるわけですし、自分の時間が全くないわけでもありません。

母との会話も漫才のボケと突っ込みと考えれば楽しいものです。

母がすっとぼけたことを言って、私が軽く突っこんであげる。

それを聞いた母がさらにボケをかましてくるので、今度は一緒にボケてあげる。

そんなことをしながら毎日を過ごしているのです。

 

重度の認知症の家族を介護している方には申し訳ないのですが、軽度の認知症の母との毎日は案外笑えるエピソードがいっぱいです。

最初の夜が明けて

今日は手術翌日なので朝の9時から面会することができます。

その時間にちょうど間に合うように家を出て、予定通り病院につきました。

面会の許可証をいただいて病室に向かうと、ちょうど母がリカバリールームから一般病室へ戻ってきたところです。

母に「具合はどう?昨夜は眠れた?」と聞いたところ、「大丈夫。だけど昨夜は同じ部屋の人がおかしい人で一晩中騒いでいたので眠れなかった。」とのことです。

「それは別におかしいわけでは無くて、手術のせいで一時的に混乱してたんだよ。」と教えてあげましたが果たしてどこまで理解していることやら。

「朝ごはんはどう?食べられた?」と聞いてみると、「まるで2,3日前のものかと思うくらい硬いロールパンが出た。水を飲みながらやっと一つだけ食べられた」と返事をします。
相変わらず食べることだけはしっかりと覚えています。

「そういえばお母さんも昨夜私が帰るときに、お姉ちゃんに入院することになったと伝えてくれとかいっていたよ」と教えてあげると「そう?そんなこと言ってたの。」と昨夜のことはすっかり忘れているようです。

「それで傷はどうなったの。いつ頃退院できる?」と母が尋ねてきました。

「さぁ、傷は見てないからわからないよ」と返事をすると、ここだよとこの前転んで切ってしまった肘を見せてきます。

「いや、昨日手術したのは腰だよ。しりもちをついて背骨を骨折したから、それを手術で治してもらったんだよ。」と教えました。

「あぁそうなの。全然知らなかった。」と惚けた返事をします。

手術の影響か、元々の認知症のせいかわかりませんがかなり記憶が弱くなっています。

焦ることもないのでこのあとゆっくりと手術をしたことを認識してもらい、コルセットを忘れたり、杖を使わずに歩き回ることがないように気をつけてもらうようにします。

 

その後抗生剤の点滴が終わるまでのしばらくの間、私も少しのんびりと休んでいました。

点滴が終わったところで看護師さんを呼ぶと、「それじゃ○○さん、着替えをしようか。」と言われ、術衣から普通の病衣に着替えさせてもらいました。

自立歩行に向けて

しばらくすると今度はリハビリの先生がやってきて、血圧をチェックしながら足の動きを確認したのち、ベッドに座れるか。立つことができるかとチェックしてもらいました。

特に問題はなかったので、早くも歩行器を使って歩く練習を始めました。

横になってばかりだと血栓ができたりする可能性があるので出来るならば歩いた方がいいそうです。

本当は尿のカテーテルを抜くためにも歩いてトイレに行って欲しいのですが、本人はまだ無理と言っています。

もし歩くときには看護師さんに付き添ってもらわなければならないので、それを忘れないように私がついていなければなりません。

リハビリが終わりベッドに横になると、「少し疲れちゃった。昨夜は眠れなかったから少し休む」といってあっという間に寝息を立てて眠り始めました。

私はその間に少し廊下に出て体を動かしてきました。

するとなんと無く聞き覚えのある声がします。看護師さんの名札を見ると昨夜の夜勤でリカバリールームに詰めていた方でした。

そこで、「昨夜は母がせん妄など起こしてご迷惑をおかけしませんでしたか?」と尋ねて見ると「全然大丈夫でしたよ。」と返事をいただけました。

どうやら夕べの時点ではせん妄を起こさずに済んだようです。

病院の様子

呆れた出来事

看護師さんにお礼を言って部屋に戻ると別の部屋の患者さんが母の隣のベッドの方と話をしていました。

声のトーンで考えるとこの病院の患者さんの中ではかなり若い方のようです。

いやぁ、この人が凄いこと、凄いこと。

何がすごいと言って、延々と1時間以上にわたって大声でマシンガントークを繰り広げていたのです。

自分がどんな人と結婚して、その人と離婚して、再婚したら姑さんとうまくいかなくて自分の息子は初婚だから新車だけど、あんたは再婚だから中古車と言われたとか、最初の主人との間に子供が1人いたけれども自分が引き取って、再婚した相手との相手との間にも子供が3人で出来たとか、自分の好みのタイプの男性はこんなタイプの人だとか、その勢いたるや凄まじいものです。

母はよほど眠かったのか、その間も眠っていましたが、横にいる私は頭がおかしくなりそうです。

途中看護師さんが来ると大人しくなるので自分がおかしなことをしていることを自覚してはいるようです。

しかし看護師さんがいなくなると再び射撃開始。

流石に私も横で聞いているのが辛くなって廊下に出ると、やっとその人も自分の部屋へ帰って行きました。

私がどんな人だろうと顔を眺めてしまったせいか、すれ違いざまにすみませんでした、と小声で言って行きました。

謝るくらいなら、自分の部屋でおとなしくしていればいいのに

 

そんなことをしているうちに午前が過ぎ、お昼ご飯の時間になりました。

母はもう一人でベッドに座ることができ、自分でご飯を食べました。
相変わらず食べることにはしっかりとしています。

午後になって

昼食を終えしばらくすると母が私に話しかけました。

「あとどのくらい入院するの?」と聞かれたので「あと1週間くらいらしいよ」と返事をしました。

「じゃあ、3週間ぐらい入院することになるの」と母は言います。

どうやら短期記憶が弱いためか、自分が入院している期間がわからないようです。

「いやまだ入院してから4日目だから10日間くらいじゃない。3週間はちょっと長すぎでしょ。」

と軽く突っこんでおきました。

その後、母が病院で用意してくれている布団が気に入らないというので、家からタオルケットを持ってくることにしました。

 

母にタオルケットの置いてある場所と特徴を聞き、一旦家に帰ります。

その前に妻に一旦帰ることを伝え、お昼ご飯にうどんを作って置いてもらいました。

家について座る間も無くうどんをかっ喰らって、母に聞いた場所を探して見たのですがいくら見てもタオルケットがありません。

タオルケットと毛布の区別がわからないのか、タオルケットのしまっている場所を間違って覚えているのか。

いずれにしても言われたものが見つからないため、うちにあったタオルケットと母が言っていた場所にあった毛布を持って病院へと引き返しました。

 

幸い母は眠っており、特に歩いてしまったりということはなかったようです。

しばらくして母が起きたところで、タオルケットと毛布を見せてどちらが欲しかったのかを確認して見ました。

結果、毛布が欲しかったとのこと。

しかもその毛布は母が言っていた場所に無いうえ特徴が違っており、結局両方ともお持ち帰り。

どうやら母が言っていた毛布は普段自分のベッドで使っているもののことを言っていたようです。

お母さん、それはいくら探しても見つかりませんよ

 

午後から母が少しだけ歩いてみたりはしましたが、基本ベッドに横になりおとなしくしていました。

途中この前転んで切った肘のカットバンが剥がれてしまって看護士さんに貼り直してもらったのですが、「これはいつ切ったの?」と聞かれると、「さあいつだったかしら」と覚えていないようです。

まあこのくらいは想定内のことなので驚きもしませんが。

そのほかは特に何をするわけでもないのですが、一応そばにいないわけにはいきません。

タブレットでメールチェックしたり、ブログを読んだり。

家でも同じような生活なのですが、やはり病院に詰めているのは疲れます。

ベッドの横にある丸椅子は私の体にはあまりに小さく、一日の大半をこれに座って過ごすのはかなり大変です。

今日のところはこんな感じで1日が終わりました。

 

そういえば、マシンガントークのおばさんですが、私が帰ってくる10分ほど前にまた母のいる部屋にやってきました。

今度は、自分の31歳の娘の写メを部屋の各々に見せて回り、「どう美人でしょ。」と自慢していました。

部屋のある方が、「で、旦那さんはどんな人なの?」と聞くと「まだ結婚していないわよ」と平然と答えていました。

いや、別に結婚していないことはかまわないんですよ。

30代で未婚の人は今時珍しくないことですし。

しかし、お見合い相手を探すわけでもない場所でわざわざ写真を見せて回り、娘が美人であることを自慢するのはいったいどういう考えの持ち主なんでしょう。

そういうことはもう少し若い人がいる場所ですればいいでしょう。

みんな70過ぎのおばあちゃんの中で自分の娘を自慢していったい何の得があるのでしょう。

しかも、その写真を見せながらも、相変わらずのマシンガントークを炸裂しています。

いやぁ、世の中にはすごい人がいるものです。

 

明日は次女の七五三で一日中動き回ります。

明後日は母の面会は午後2時からでないと許可が降りないので、少し楽ができます。

明日も母がおとなしくしていてくれるといいのですが。

何かあったら病院から連絡がくるので、一応心づもりをしておかないと。

 

母と一緒にいるのは構わないのですが、病院に詰めているのは少しばかり疲れました。

無理をしないでゆっくりとリハビリをしてからでいいのですが、できれば早く帰ってきてくれると楽なのですが。

明日も朝から出かけます。さぁ、もう一息頑張りましょう

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