何気ない日常

認知症って不可逆??

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以前の様子

私の母が軽度のアルツハイマー型の認知症であることは以前からたびたび書いてきました。

8年ほど前に初期のアルツハイマー型の認知症であるという診断を受け、アリセプトという薬を飲み続けています。

その薬のおかげか3,4年前くらいまで軽い物忘れ程度で特に認知症で困るという事はありませんでした。

ところが、4年くらい前に買い物に家を出て帰り道が分からなくなってしまったことがありました。

近所のスーパーへ行っただけだったので、幸いすぐに見つけることが出来大騒ぎにはなりませんでしたが。

それからは買い物に行くには私や姉が車に乗せていくか、歩いていくときには一緒についていくようにしています。

最近では車に乗っていてもどこを走っているか全くわからないので、一人で出かけさせるのは到底無理です。

そんな状態なので一人で家の外に出ないように家族がそばにいるか、短時間であれば門扉にカギをかけて外に出ないようにしています。

また、ここ2,3年くらいだと思いますが、炊事、洗濯があまりできなくなりました。

炊飯器や洗濯機の使い方を忘れてしまうのです。

また、やはりその頃からかなり感情の起伏が激しくなってきました。

今でもよく覚えているのですが、一昨年の6月には私の家族に「家を出て行け」と言い出したことがありました。

また、昨年の2月には「もう生きていたくない。これから死ぬ」と言って風呂場に籠ろうとしたこともありました。

普段も唐突に怒り出したり、泣き出したりという事がありなだめるのに苦慮することもままあります。

何が原因?

そんな母は昨年の10月に圧迫骨折の手術を受けました。

入院している間は環境が変わったためかここがどこかわからなかったり、自分がなぜ入院しているのかわからなくなったりしました。

また、退院してからも寝たきりのことが多くなり、食事のとき以外はベッドの中でほとんどの時間を過ごしていました。

内科と精神科、整形外科を受診するとき以外は家の外に出ることもなく、このままだとさらに認知症が進んでしまうのではないかと心配していました。

ところが今年の1月、正確には私が退院して、長女のインフルが治り、母にうつる心配が無くなり私が母の面倒を見るようになってから少し様子が変わってきました。

私がそばにいない間に自分で家事を頑張ろうとしたためか、日中きちんと起きてきて、自分で炊事や洗濯をしようとするのです。

(相変わらず炊飯器や洗濯機の使い方を忘れてしまうのは変わりませんが)

それに何よりうれしいことに感情の起伏がなくなりニコニコとしている時間が非常に多くなったのです。

日中は私が母のいる離れに行き仕事をしているのですが、私が先月末に転んでから股関節に痛みがありあぐらをかいて座ることが出来ません。

そのため、仕事中はずっと正座をして座っています。

そんな私の様子を見て、「正座ばかりして、脚が痛くないの? 休みをとらないと体に良くないよ。」と気遣ってくれるのです。

しばらく前まで寝てばかりで、起きてきてもうつろな表情でいた人とは思えません。

えっ、覚えているの?

昨日のことなのですが、いつも通り私がご飯の準備をしようとしたところ米櫃にお米があまり残っていないことに気が付きました。

そこで母に「お米がもうあまり残っていないね。スーパーに買いに行ってくるからね。今日は特売の日だからちょうど良かった。」と話をしました。

すると母が、「そういえばこの前お米を買った時も特売の日にちょうど当たって安く買えたって言っていたね」と答えました。

確かにその通りなのですが、それは昨年末のことです。

母がベッドから起きてきて昼ご飯を食べるときに「お米がないから買ってくるね。今日は特売の日だからこれから買ってくるよ」と言っただけです。

私は母に言われるまでそのことを忘れていました。

そんな細かいことをよく覚えていたものだと大変驚きました。

確かに食べ物のことに関してはいろいろとよく覚えているのですが、それにしても2か月近く前のことをよく覚えていたなぁと不思議な気分です。

「お母さん、よくそんなことを覚えていたね。私も忘れていたのに」

と言うと

「ついこの前のことじゃない。覚えているよ」

と答えます。

どうやら時間の感覚はあまり分からないようです。

しかし、ちょっとした出来事を覚えていられるというのは最近ではほとんどないことです。

全体的に考えて、まるで2,3年前の状態に戻ったようです。

このまま食べ物以外のことに関しても記憶が出来るようになればいいのですが、それは贅沢な望みかもしれません。

少なくとも私の言うことが分かって、突然家の外に出かけたりすることが無くなれば私を含めて家族の負担は大幅に軽くなります。

しかも、癇癪を起すことがなく、にこにことしていてくれるのであれば妻にも面倒をお願いすることが出来るようになります。

(妻に長時間面倒を見てもらっていると機嫌が悪くなってしまうので、どうしても私がそばにいる必要があるためです。)

アルツハイマー型の認知症は不可逆だと聞きますが、うちの母についていえば少し症状が良くなった気がします。

昨年の様子が手術による混乱だったとしても、これだけ状態が良くなったのはうれしい限りです。

まだまだ認知症そのものが軽度なので、行ったり来たりなのかもしれませんが出来れば今の状態が続いてもらえればと考えています。

アリセプトのおかげか、他に要因があるのかわかりませんが、できればこれ以上認知症が進まず家族の顔を忘れることがないまま時を過ごしてもらいたいものです。

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